死なないでいてくれてありがとう。

何年か前に父に宛てた手紙に書いた言葉
「死なないでいてくれてありがとう。あの戦争からよく生きて帰ってきたよね・・・・だから私がいる。本当にありがとう。」

父はその手紙をどこかにしまっているのだと思う。
とても話しづらかった父に、初めて素直な気持ちをのせた手紙・・
父は母に「敬子から手紙が来た。良い内容だった。」と話していたと、母が後で私に聞かせてくれた
うれしかった・・

父と母の生きた時代は、私の想像を超えている。
とても今の私では耐えられない・・
母は「みんなそうだったから・・」と言っていた。

生きることに必死だった父や母の人生を思う時
私の胸はいっぱいになる・・
ぐっと上を向こうと一歩踏み出したとき
いつも見守られている温かさを感じている