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先日、従妹と会って、お互いの母の思い出話をしました。(母同士は姉妹です)

従妹が私の父母からもらったという手紙を持って来てくれたのですが
父が書いた手紙があってビックリ
父が私に手紙を書いたことはおそらくなかった・・・と思います。(注意事項のメモならあったかも・・

内容は従妹へのお礼でした。
どこか漢文調で、かたい文面ながら父らしい書き方でした。なによりその「字」が懐かしかったです

母の字は見慣れていて、いつ見ても懐かしくふっと顔がほころんで行く感じがします
従妹の子どもが病気になった時に書いたものもあり、母の気づかう気持ちが伝わってきました

私の中にある父母の思い出は、私が父母と一緒にいて知っていることがほとんどですが
時々こうやって、ふと、私の知らない父母の一面を連れて来てもらえるのは
父母がまた私の近くにやってきたような気がして本当に嬉しく、ちょっぴりせつなく、そして懐かしいです・・・

私は地域の塾でアルバイトをしています

こんなに暑い毎日
勉強ヤル気満々で来る子どもがいたら奇跡と言えるほどです

それでも
お月謝をいただいている以上、何もしないで帰すわけにはいかず、当日用意されたプリントはやってもらうことになります

いつも
「やりたくない」
「つかれた」
と言っている子どもに
「さて・・今日はどうしようか・・ひとつ、子どもに任せてみよう・・」と心に決めて臨んだ日がありました。

J君「やりたくない」
私「やりたくないんだね」
J「つかれた」
私「そっか・・疲れたんだ」
J「もうやらない」
私「そう・・やらないか・・・ただ、このままってわけにもいかないし・・・どうしたらいいか考えよう。」
  (私はJがどうしたいかを言ったら書いておこうと、紙と鉛筆を用意していました
どうなるかな・・・と思いつつ、Jの様子を見ていると・・・
なんと
ダルそうではありましたが、鉛筆を持ってプリントの問題を解き始めたのです

何とかやらせようと、こちら(自分)の意向に引っ張る気持ちがあるうちはダメだったのですが
むしろ心を無?にして「あとは任せてみよう」と思ったときには、私も相手も両方が軽くなった感じがしました

「やらせよう」という気持ちを手放すこと・・・
いつもふっとできるといいです


子ども達は今、それぞれ実家を出て暮らしています。

長女、長男が地方の大学で一人暮らしを始め
次女も新生活を始め
一緒に暮らしていたことが思い出となって行きます

一緒に暮らしていた時は
あんなに振り回されて
気持ちがかき乱されて
不安になったり、憤ったり、泣いたりしたのに
離れてみると
「いいヤツ(子)だったなぁ・・」と思えるから不思議です
(子どももそうかもしれない・・・きっとそうだ・・

安全に、健康で過ごして
幸せな人生を送ってくれたらそれでもう十分

離れてみると
願いはごくシンプルなものになりますね・・



実家のありがたみ

 | 2023-06-02 | 
次女が新生活を始めました

水道、ガス、電気を開通させ
電化製品をそろえ、設置の段取りをして
台所用品をそろえ、山ほどの段ボールを開けて整理をして・・・
私も前に引越しの経験はあるけれど、今やるとなったら気が遠くなりそうです

「今まで親が作った料理に『味が濃い』とか文句を言っていた自分が恥ずかしい・・」
「簡単だと思っていたことが、いざやってみると大変だったということがわかった」
そうつぶやく次女は、この短期間でなんだかとても成長をした感じがしました

私は結婚してから
自分で買った海苔が薄くて透けていたり
お米もなんだかぼそぼそしていたりして
初めて実家にいた時にいいものを食べていたことがわかり、実家のありがたみが身に染みた経験があります

自分の力で暮らしてみると
自由を味わいながらも
今までの暮らしに感謝する気持ちになるんだなぁ・・と、自分のことも省みつつ思いました


この連休は次女のお引っ越しのお手伝いです

私はもうあまり腕力はないし、重いものも持てないので
こまごました物を積めたり、掃除をしたりです。
主なる引越しの仕事は夫と長男の出番でした

夫たちが車で何回かピストン輸送をしている間、
私は自分が持てる物だけを一階に移動したりしていました。
一度にたくさんの物を持てる人であったら、もっと効率よく短時間でできる作業だろうけれど
私はちょこっとずつです・・・

それでも終わりました

一度にいっぱい仕事をすることが優れていることのように思っていた私ですが
自分の今の身の丈に合った作業をすることで
一つずつ、ちょっとずつでも仕事は確実に終わって行くんだなぁ・・・と実感しました